nipohi63110月24日気候変動・火山噴火・古代史—31.火山噴火と歴史 前回、古代史における気候変動と歴史の関係を考察した。今回は、同時期の火 山活動を確認するとともに、近年の歴史との関係も参考に、改めて考察を試みる。 (1)2 世紀末タウポ火山大噴火による冷夏凶作と倭国乱...
nipohi63110月24日気候変動・火山噴火・古代史―21.まえがき 今回は、前回の続きとして、気候変動と古代史の関係において、触れることが できなかった火山噴火と気候変動(異常気象)への影響についての見解を述べる。 なお、論理的には火山噴火➡気候変動➡古代史画期の順序となると考えるが、...
nipohi63110月24日気候変動・火山噴火・古代史―11.まえがき 私は、ご縁があってSCE・Net 環境研究会の末席をけがしているが、マイ・テ ーマとして、SDGs関連の、特に大気オゾン濃度の影響について研究している。 オゾン関連では、この「窓」にも2 回投稿させて頂いた。今回、趣味の古代史散...
nipohi6317月10日神功皇后の復活-4「神功皇后」の復活-3の続き(最終版である) 3-2.実在説:文献上の考察 4)人質 未斯欣の年紀 ここで、未斯欣の人質派遣の年紀について、ハワイ大学のチズコ・アレン(Chizuko T. Allen)「Prince Misah1n: Silla’s Hostage to...
nipohi6317月10日神功皇后の復活-3「神功皇后」の復活-2からの続き。 3-2.実在説:文献上の考察 1) 新羅征討時の新羅王名 (2)昔于老の年紀考察 (前段については前号を参照されたし) 三国史記の公式年紀(A)と筆者の考察した修正年紀(B)を下表に示す。以降は(B)を正とする。 (A)三国史記公式年紀...
nipohi6317月10日神功皇后の復活-2「神功皇后」の復活-1からの続き。 3.実在説の根拠の各論 3―1.実在説:考古学他の証拠 7)冬季の海峡渡海 (前段は前号を参照されたし) 先ず、対馬海峡の海流速度は平均して1.3ノット(2.4km/時)である。距離は、計り方で違ってく...
nipohi6317月10日神功皇后の復活-11. はじめに 最近の考古学最大の話題は、昨年(令和5年)奈良県富雄丸山古墳から「国宝級」「古墳時代の傑作」と称賛される「東アジア最大長の蛇行鉄剣」と「過去に例を見ない盾形銅鏡」が出土したことであろう。この古墳は、4世紀後半頃の築造と推定されており、神功(じんぐう)皇后が活...
nipohi6312023年12月26日古代天皇紀年論の新考察1. はじめに 日本古代史には謎が多い。殆どの古代天皇は実在が疑われ、架空扱いである。ところが、釈迦や孔子、キリストは存在を記録した書物も多く、疑う人はいないだろう。しかし天皇にも書物は『日本書紀』も『古事記』もあるのに疑われている。本エッセイは、この根本的な問に対して、『...
nipohi6312023年12月26日倭の五王に謎は無い?1. はじめに 先に『古代天皇紀年論の新考察』を「窓」に公開したが、この中で『倭の五王』論は、古代史における未解決の大問題であり避けていた。本エッセイは、その宿題に答えるものであり、シンプルな思考と、数理的考察、歴史のアナロジーによる、一つの解決案を提題するものである。...
nipohi6312021年9月25日倭人でんでん倭人伝と言えば魏志倭人伝であり、邪馬台国であり、それらを初めて耳にしたのは、高校時代の宮崎康平 氏の「まぼろしの邪馬台国」であった。 それ以来、今に至るまで家人に笑われるほど、関連書籍は山ほど購入してきた。 しかし殆どは引っ越しもあり、処分してしまっている。 70...